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IT未経験エンジニア急増に思うこと
私はIT業界歴25年になる。
その中で特にこの10年くらいで感じるのは未経験からIT業界に飛び込んでくる人が多いことだ。実際、IT未経験からの転職を応援するブログ、未経験IT転職ラボもある。
この状況には賛否あるので自分の思うことをまとめておきたい。
色々な仕事がIT・AIによって合理化・消滅している。近いうちにはレジ打ちなどの仕事は無くなると言う。
30年前くらいには電車に乗る時には切符を切る人がいたが、今はスマホをかざすだけで電車に乗れるようになった。
こうした中で、自分の仕事もなくなるかも、と言う不安を抱えるのは当然だろう。
それで、合理化される側から合理化する側になりたい、IT業界も成長著しいみたいだし。
このように俯瞰的にモノを見ている人もいれば、手に職を付けたい・将来性のある仕事に就きたい、そんな動機もあるだろう。
いずれにせよ、IT業界はキラキラ輝いて見えるようである。
概ね、プログラマーか、インフラエンジニアだろう。
なりやすいのは、インフラエンジニアだろうが、仕事のイメージが付きにくいので恐らく、人気はないと思われる。成果物が目に見えるプログラマーの方が人気のようである。
しかし、プログラマーになるにはプログラミングができるようにならなければならない。この点が厳しい。
25歳くらいの第二新卒くらいまでで一定の大学を卒業していれば、完全未経験でもそこそこの会社に転職できる可能性はある。
いわゆるポテンシャル採用である。しかし、それでも、やる気を見られるので、基本情報技術者試験の資格くらいは取っておいた方が良いかもしれない。長くても3ヶ月くらい勉強すれば取得できる資格だ。
一方、26歳以上もしくは学歴が無い場合は一定のスキル習得は求められる。
プログラマーを目指す場合はプログラミング、インフラエンジニアを目指す場合は資格取得が必要だ。
どちらが簡単か? それはインフラエンジニアだろう。例えば、Oracleマスター・ブロンズなどだ。
テキストを買って3ヶ月もあれば取得できるだろう。
しかし、プログラミングは資格取得よりも遥かに難しい。
なのに、プログラマーの方が志望者が多いようだ。イメージしやすいからだろう。
独学は難しいと思う。
今の40代以上は独学したつもりでいるが、大体、会社で先輩に教えて貰ったり、研修で講師に教えて貰って習得している人が多い。それはプログラミングスクールに通うのとまったく変わらないだろう。
また、会社の研修も5日のものなどは数十万円から100万円程度する。なのに、プログラミングスクールに批判的な人は多い。
話が脱線したが、独学が難しい理由は簡単だ。そもそも、ハマりやすいのだ。1文字間違えると動かない、空白が入っていると動かないなど落とし穴が無数にある。経験があれば、簡単だが、未経験からだと大体、撃沈する。
挫折する人が多いからだろうと思う。そもそも、まずは本人のやる気が大切なのだ。
プログラミングの習得は大変で、プログラミングスクールはその手助けしか、してくれない。だから、当然、やる気をもって主体的に取り組まないと挫折する。何でも人任せではだめなのだ。
行動力とやる気だと思う。
転職エージェントやプログラミングスクールは無料説明会を行っているので、そう言ったところで情報収集するのが大切だ。無料で色々教えてくれるのに、活用しない手はない。売り付けられるような心配もないしね。